自然素材=エコ…〇か✖か…??
自然素材住宅はエコハウスにあらず…??🤔
皆様こんにちは☺リーフホームです☺
※このblogは日経BPマーケティングのホントは安いエコハウスを参考にして作成しています。
■「自然素材だからエコハウス」には、必ずしもならない
■次世代省エネ基準は、「上がり」ではない
■省エネ住宅の性能は、暖房負荷で比較する
省エネ住宅、エコハウス、スマートハウスといった言葉は、聞かない日がないほど広まっています。しかしながら、それらの目指す本質を理解し実践しようとしている住宅実務者がどれだけいるのでしょうか。残念ながら非常に少ないと言わざるを得ません。
こういった言葉の本質は、持続可能性(サステナビリティ)に尽きます。
CO₂問題しかり、エネルギーの大半を輸入に頼っている日本の現状をみても、
持続可能性は非常に重要なテーマです。
しかし、勘違いしている人が少なからずいます。ありがちなのが、自然素材を使えばエコハウスであるという勘違いです。
確かに、エコハウスのなかに自然素材を多用した住宅はたくさん存在します。
しかしながら、「自然素材住宅だからエコハウス」という論法は必ずしも成り立つとは限りません。
自然素材住宅であっても断熱や気密の性能が低く、日射の取得や遮蔽がうまく制御できないのであれば、冷暖房のエネルギー負荷が大きくなります。
それは決してエコハウスではないのです。
仮にそういった住宅が年に100万戸ずつ建っていったとすれば、持続可能な社会にはならないでしょう。
CO₂排出量は住宅もビルも増加
住宅やビルなどのエネルギー消費に問題がある
2015年度は住宅に相当する「家庭部門」が15%、
住宅以外つまりビルに相当する「業務その他部門」が22%と、
合わせて37%もの割合を占めています。
その6年前の2009年度と比較すれば、合わせて4.1ポイント増えています。
しかも、6年間で総排出量は5%の増加。
「産業部門」や「運輸部門」と比べれば、住宅やビルが足を引っ張っているのは明らかです。
建築物のCO₂排出量が増えている理由は、建築実務者がつくっている肝心の「箱」そのものの性能が低い点にあります。
すなわち住宅の屋根、外壁、窓といった外皮の断熱性能が低く、
日射を冬に取り込んで夏に遮蔽するという省エネの基本ができていないのです。
現在、新築の戸建て住宅における次世省エネ比率は、
国土交通省の調べによれば60%くらいです。
「次世代」というネーミングゆえに、その基準を「上がり」だと勘違いしてしまった事業者も多く見受けられました。
そんな状況が現在まで続いてしまっているのは国家的損失としか言いようがありません。
残念ながら次世代省エネ基準では、省エネと夏涼しく冬暖かい生活を両立させることは困難です。
次世代省エネ基準を決めた温熱環境の専門家は、そのことをよく知っています。
省エネ基準の義務化が可能にするのは最低限度の生活を守ることであって、
決して理想的な水準を担保することまではできないのです。
その辺りを勘違いしないようにすることが重要です。
8割近くが無断熱か…
現在省エネ基準は義務化されていますが、2013年の改正省エネ基準は1999年の次世代省エネ基準相当でしかありません。
国交省の調べによれば、その次世代省エネ基準ですら日本の既存在宅5760万戸のうち5%程度しかないという実態があります。
1980年基準(昭和55年)は無断熱と同じくらい寒いといっても、あながち大げさではありません。
さらに本音を言いますと1992年基準(平成4年)ですら、現実的には寒くてたまらない住宅です。
これが日本の戸建て住宅の実態です。
これだけ外皮性能が劣る住宅があふれる現状において、省エネ設備がてんこもりで搭載された家が「スマートハウス」(賢い住宅)と、もてはやされる状況は、もはやブラックジョークのようです。
例えるなら、真冬に裸でカイロを10個も20個も使っているような感じです。
厚着すればカイロは1個で済むはずです。
住宅で言えば、断熱はそこそこにとどめて暖房などの設備で快適性をクリアするという考え方です。
あたかも日本の制度では、こんな無駄が許されているのに等しいです。
このように本質から完全に外れた「なんちゃって省エネ住宅」が至る所に存在しています。
本質から外れるが故に、省エネ、健康、快適性、経済性など全ての面で費用対効果が非常に低くなります。
しかも、悪意によるものではなく、知識不足や慣例、思い込み、勘違いなどによることがほとんどです。
次回のblogから、そういった要因をひとつづつ引き剝がしていく情報になればという内容をお届けします☺
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