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2024.09.17

暖かい住宅を知る人が少ない・・・

暖かい住宅で暮らしているのは10人に1人

 

皆様こんにちは☺リーフホームです☺

 

※このblogは日経ホームビルダーのホントは安いエコハウスを参考にして作成しています。

 

■暖かい住宅に住んだ経験のある人は、10人に1人くらいしかいない。

■地方郊外に高齢者が住まう無断熱住宅は、改修の意識が働かない。

■南向きマンションの中間階の中部屋に住んでいた建て主には注意

 

「前に住んでいた住宅が寒かった人か、逆に暖かかった人ほど次に建てる住宅に高断熱を求める傾向にある」という、東京大学の前真之研究室が実施したアンケート調査の結果を拝見しました。確かにその通りだと思います。

 

 

マンションには暖かい住戸がある

 

 

 

 

 

 

 

マンションは基準を満たしていなくても暖かい住戸があります。

よく、「マンションが暖かいのは鉄筋コンクリート造だから」という人がいますが、

それは違います。

マンションが暖かいことが多い最大理由は「上下左右が部屋に囲まれていることが多い」からです。

もうひとつは「木造住宅に比べると、特に配慮しなくても気密性能が高くなってしまっていることが多い」からです。

ですので、最上階や角部屋に住んでいる人は決してそれほど暖かいわけではありません。最近一部のマンションデベロッパーではこのことを燃費として表示するところも出てきました。

イメージではなく、きちんと燃費で性能の違いが語られているのです。

このようにマンションは住戸の条件によって暖かさが違ってきます。

基準に適合していなくても暖かい住宅があるのです。

その条件は、「南向き」「複合ガラス」「中部屋」と考えています。

 

 

 

 

 

 

 

「南向き」について

マンションの場合は玄関側が共用廊下、リビング側がバルコニーとなっています。

バルコニーがある一面でしか採光が取れないパターンが多くなっています。

この場合、バルコニーが南向きかどうかで日射によって入ってくる熱量が大きく異なります。また、南に向いている場合、バルコニー自体が夏の日射遮蔽にもなるので夏も東向きや西向きに比べて涼しくなります。

これらのメリットがあるからこそ、「南向き」は一般的に高額に評価されることになります。

では、マンションの南向き比率がどのくらいか?ということを某マンション検索サイトにて調べてみました。

対象は7000件。検索項目に「南向き」とチェックを入れて調べた結果、該当した比率は約64%でした。

2013年の住宅・土地統計調査によると、共同住宅の住戸で、全ての窓に複層ガラスが付いている比率は6.5%でした。

いくら上下左右が囲まれているとはいえシングルガラスだと冷輻射が強烈で「暖かい」とは言いがたい状況になってしまいます。複層ガラスであることは重要です。

 

中部屋について

東京都が2014年にまとめた「マンション実態調査結果」によると、

分譲マンションの戸数別の比率は以下のようになります。

・1~20戸…43%

・21~40戸…27%

・41~60戸…12%

・61~80戸…5%

・81~100戸…2%

100戸以上…11%

これらを平均すると一棟当たり18.4戸となります。

100戸以上のマンションを100として計算していることもあるので仮に20戸/棟

として考えてみます。

20戸のマンションを1フロア4室の5階建ての下図のような住戸位置とすると、

赤色の中部屋比率は40%になります。

最下階は下に部屋はありませんが、中部屋として差し支えないレベルの暖かさと判断しました。

 

 

暖かい住宅で暮らしているのは10人に1人

 

マンションにおいて暖かい条件を掛け合わせていくと、0.7%という結果になりました。

共同住宅42%×南向き64%×複層ガラス6.5%×中部屋40%≒0.7%

1999年基準をという満たしている戸建て住宅2.75%とマンション2.10%に、

追加の0.7%を足し合わせると5.55%という結果になりました。

既存住宅の6000万戸にこの比率を掛けると333万戸に過ぎないという結果が浮かび上がります。

 

 

 

 

 

 

また、5.55%という割合を1億3000万人に掛けてみると、722万人という結果になります。ただ、北海道だけでは550万人ほとんどの人が全館暖房にて暮らしています。

この550万人×(100‐5.55%)=519万人も暖かい住宅に暮らしているのに上記の722万人から漏れているのでこの人々も足し合わせると1241万人が今現在、最低限の暖かさを保てる住宅に住んでいると言えそうです。

ということはだいたい最低限の住宅の暖かさを知っている人は、10人に1人(9.5%)

くらいという感じになります。(実際には、青森を中心とした北東北は全館暖房比率が高いです。それらの地域は割愛しています。)

また北海道の全館暖房による550万人が体感している暖かさと、全国の計算結果から出た約700万人の暖かさはかなりレベルが違います。

北海道の全館暖房は

全館24℃といった非常に高い室温で生活されている人が多いからです。

北海道レベルの暖かさを常識的な暖房費用でまかなえる住宅比率となると、ほぼ間違いなく1%を切ることになると思います。

 

暖かさを求める人、求めない人

 

地方郊外の高齢者は生涯む断熱住宅にしか住んだことがないという人がほとんどです。

そういう人は身体的にも住宅の側面からも最も断熱化が必要とされる条件が揃っています。

しかし、暖かさの快適さを知らないが故に、いっこうに断熱化の改善改修をしようという意識が働きません。

また、一般的にそういった住宅は非常に面積が広く、全体を断熱改修するのが極めて難しい状況が多く存在します。

さらには、貯金が豊富な世帯が多く、非常に高額な光熱費を払える状況にあるということも改善が進まない大きな要因だと思います。

一方で、断熱性能を求める傾向が強い人は…

・大学時代、独身時代、新婚時代に一度はRC造の中の部屋に住んだことがある

・北海道もしくは欧米に居住したことがある

暖かい住宅をつくるということに関して言えば、

①家族の寒がりの度合い

②現在の住居の暖かさ

③かつて住んだことのある住居の暖かさ

等が非常に重要になってきます。

 

今回は暖かい住宅とは?🤔というお話しでした。

 

 

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