エアコンのドライ運転は電気代がかかる?🤔
エアコンのドライ運転…高いの?安いの?🤔
皆様こんにちは☺リーフホームです☺
※このblogは日経ホームビルダーのホントは安いエコハウスを参考にして作成しています。
激減するエアコンの「再熱除湿」
■ドライは冷房より電気代がかかると、アドバイスできなくなってきている
■ドライの再熱除湿をためて、他の方式へ切り替えたエアコンが増えている
■建て主の要望に応じて、エアコン選びをアドバイスする必要がある
家庭用エアコンで中上位機種の除湿運転は「再熱除湿」という方式が多く使われていました。
これは冷房によって空気の湿度と水分量を下げた後、
冷やし過ぎた湿度を再び温めることによって、
湿度はそのままで水分量だけ下げた空気を作り出すという機能です。
当然ながら再び温めるには余分なエネルギーが必要なので
「再熱除湿は冷房運転に比べて光熱費が高くつく」という課題がありました。
それでも、梅雨時のように湿気が非常に多い割に冷房だと寒くて不快に感じる時期には、高くついても再熱除湿を使う意義は十分にありました。
そんな再熱除湿ですが、ここ数年でエアコンメーカー各社は、採用機種を減らしています。
エアコンに詳しい住宅実務者の間で時々話題になりますが、
この事実を大々的に取り上げている記事は、
あまり見かけません。なので、このことを解説していきます☺
「日経業界地図2016年版」(発行:日本経済新聞出版社)によると、
ルームエアコンの国内シェア、1位はパナソニック、2位ダイキン工業、
3位三菱電機、4位日立アプライアンス、5位富士通ゼネラル、となっています。
上位5社でシェアのほぼ8割を占めています。
このうちパナソニック、ダイキンは最新型の機種においては
再熱除湿を採用していません。
この2社の合計シェアは約40%になります。
また、今でも再熱除湿を採用している日立と三菱のシェアは足しても約27%です。
この2社のエアコンにおいても再熱除湿がついているのは中上位機種だけですので、
国内で販売されているエアコンのうち再熱除湿機種である確率はおおよそ10~15%くらいと予測しています。
ただし、各社において長らくモデルチェンジが行われていない機種においては今でも再熱除湿機能が残っている場合もあります。
また各社再熱除湿の見直しは2012年から2014年ごろに一気に加速した感があります。
エアコン国内シェア1位のパナソニック製エアコン↑↑
「ドライは高い」が間違いに
ほんの数年前まで中上位機種の大半が再熱所式方式であったことを考えると、
もはや「ドライ運転は、お金がかかりますからご注意ください」という決まり文句を言うと、誤ったアドバイスをしている確率の方が高いという状況になってきていることなります。
なぜこうなったのでしょうか??🤔
再熱除湿の場合、第二拡張便が必要なほか、室内機熱交換器の面積も大きくせざるを得ないことから製造コストが上がってしまうようです。
これが、再熱除湿が減っている最大の原因と言われています。
加えて省エネを意識する風潮のもと「ドライ運転の方が省エネです」という誤解からドライ運転が使われることで、❛増エネ❜になってしまうリスクを嫌ったのかもしれません。
また「再熱除湿運転をしたら高くついた」というクレームを嫌がったということも考えられます。
あるいは、再熱除湿運転をなくせば、ドライ運転を用いた人でも年間での利用エネルギーは確実に減らせるから―??
だいたいこのような理由が再熱除湿を削減に向かわせたのではないかと想像します。
その代わりに、しっかりと除湿する能力が弱くなったことも認識しておく必要があります。
代替方式として、ダイキンでは「ハイブリッド方式」、パナソニックでは「快適除湿モード」など、各社独自の方式を出してきています。
共通するのは以下の2点です。
①従来の弱冷房方式よりしっかり除湿ができ、温度はほとんど下がらない。
②再熱除湿方式程の除湿は期待できないが、消費エネルギーは少ない。
除湿するには熱があるにこしたことはありません。
様々な機能が増えて、ますます比較が難しくなっているエアコン。
温度をあまり下げない状況で、
「多少光熱費が余分にかかってもしっかり除湿したい」という人には再熱除湿は有効な手法です。
適切な使い方をする人であればエアコンを選定する際の重要なポイントと言えそうです。
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