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注釈

2024.08.10

家は外より6倍キケン⚠

100年前は夏に死亡者が多かった。

現在は圧倒的に冬

 

皆様、こんにちは☺ リーフホームです😊

 

※このblogは新建新聞社のあたらしい家づくりの教科書を参考にして作成しています。

 

 

100年前は夏に死亡者が多かった。

現在は圧倒的に冬

 

人が1年のなかでどの時期に最もたくさん亡くなるか、非常に興味深い事実があります。

日本に残る最も古い調査が1910年(明治43年)に行われています。

この当時は8月が最も死亡者が多くなっていました。

以降のデータを見ると、夏の死亡者が減り、逆に冬の死亡者が増えていることが分かります。1970年頃には完全に冬が最も多い季節となり、夏は最も少なくなっています。以降、毎年、これが繰り返されています。

つまり、明治以前の日本社会では、夏がリスクの高い状態でしたが、現在は冬が最もリスクが高い状態に変わったのです。

わが国だけではなく、欧米でも同様の状況があったとされます。

 

月別死亡者が夏から冬でどの程度上昇するか、これを死亡率季節間変動といいます。死亡率季節間変動を欧米各国で比較・考慮した報告があります。

これによれば、暖かいはずの欧州南部のほうが北欧やカナダのような寒冷地より冬季の増加割合が大きくなっています。

世界保健機構WHOの公式見解では、欧州南部では冬の低温への対応が遅れていることを原因としています。

実は、低温による健康障害は欧米では極めて当たり前の常識となっています。

WHOは2009年に「住宅と健康」という調査報告書を出版し、その中で、低温は健康障害と明記しています。ところが、日本では同じリスクがはっきりと死亡率変化に現れているにも関わらず、現状を正面から見ずに、古くからの言い伝えに基づいて「家は夏をむね(住まいは夏の暑さのことを考えて工夫しなさい)」と考え続けているのです。

前回のblogの内容でもありましたように、病気で亡くなる人が冬季に大幅に増え、12万人に相当します。

実は家庭内の不慮の事故においても同様の傾向がみられます。

 

 

家庭内の事故死亡は交通事故の6倍

 

事故と言えば、交通事故が真っ先に頭に浮かびます。一時期は年間18,000人を超えていた交通事故死亡者ですが、幸いなことに年々減少しつづけています。

全日本交通安全協会によれば、2023年には2,678人まで減少。

自動運転車が普及するとこの数はさらに低下すると予測されているようです。

ところが、むしろ深刻になっていることがあります。

家庭内の不慮の事故で亡くなる人は、交通事故死亡者の減少とは逆に、大幅に増加しています。年間1万人ちょっとという頃もありましたが、現在は16,000人弱まで増えています。交通事故で亡くなる人の約6倍の人が、おうちの中の事故で亡くなっています。ところが私たちは家の中の方が安全だと信じ切っています。

その証が「いってらっしゃい、気をつけて」の言葉です。

誰もがごく自然に使っていますが、リスクの実態を踏まえると、これほど不適切な表現はありません。統計データからは、「おかえりなさい、気をつけて」が正しいことが分かりますね…

 

 

 

 

 

 

危ないのは寒冷地よりも、

住宅の寒さ対策が遅れているエリア

 

この家庭内事故においても明確な季節性がみられ、死亡者は冬期に大幅に上昇することが分かっています。

病気でも事故でも、私たちが安全と思って疑わなかった「住まい」の中で亡くなる人が冬に増え、その数は交通事故の比ではないことを、もっとよく考える必要があります。

日本の死亡率季節間変動は、欧州各国と比べると大きく、同じような気候のフランスよりも大きくなっています。

このようなことを真摯に見つめなおし、冬のリスクに備えた住まいづくりが、いま、最も大切なことです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は家は外より6倍キケン(2023年)というお話しでした。😢

 

 

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